《目の前に10人がいたとして、あなたは10人全員を好きになれますか?その10人全員があなたを好きになると思いますか?自分が無理をしてまで好かれる必要はありません。「ありのまま嫌われてもいい」と思えたら、ココロ豊かに生きられます。》
人はみんな勝手だ。
自分の考えが「常識」「普通」であって、自分と異なる意見が出れば「あいつはおかしい」「変わってる」「非常識だ」などと言い出す。
自分と違う意見に納得できないこともあるが、相手から見ればこちらの意見に納得できないだろう。また、自分は虫を食したりしないが、それを良質なたんぱく源として食する民族を「おかしい」「非常識だ」などとは思わない。
人にはそれぞれ生きてきた環境によって、価値観や人のパーソナリティが形成されていく。
ハウスキーパーを雇う家庭で育った子は、家族が洗濯掃除、料理をする姿を見たことがないらしいし、雪の降る地域で育った人たちは、冬の体育にはスキー授業があるので、得手不得手はあってもほぼ全員スキーができる。親兄妹と交代制で食事を作っていた家庭、全く雪の降らない地域で暮らしていた人たちから見ると、それぞれお互いの環境を普通とは思わない。
たとえ似たような環境で過ごしていたとしても、細かな人の考え方が一致することなど奇跡に近い。ほぼ皆無と思う。
人はみんな勝手で承認欲求のカタマリだから、自分の言うことを聞いてほしいし多くの人から好かれたい、愛されたい、認められたいと思う。その自分の欲求を、周囲に発信する人もいればそうではない人もいる。
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1年の中で、
世間に知られた楽しいイベントと思われるものがいくつか設定されている。クリスマス、正月、バレンタインデー、ホワイトデー、こどもの日、母の日父の日海の日山の日その他もろもろ。
クリスマスは本気の恋人同士や家族、正月も家族と共に過ごす行事、というのが自分の感覚ではあるが、バレンタインやホワイトデーは人の好意を感じる比較的ライトな大衆向けのイベントだと思っている。
バレンタインだからといって女性から男性にチョコレートを贈る形式的なものばかりではなく、義理チョコをはじめ、友チョコ、世話チョコ、逆チョコ、さらには自分へのご褒美である自分チョコなど、各種お菓子会社の策略によって繰り広げられるバレンタイン商戦によって、恋愛に縁遠い自分のような消費者までも、幸せの恩恵を受けることができる。
事務職をしていた頃、
そこの支店には30名ほど在籍、そのうち女性は8名、時々人の出入りがあるものの、常時それくらいの人数が勤務していた。
時はバレンタイン。我が支店の女性たちも、男性諸君にチョコレートを配布・・・手渡していた。1つ1つ小さな箱に詰められたチョコレート。黒い箱に赤いリボンがついている。個別包装されたものなのか、女性たちが箱に詰めたのか。特定の人だけではなく、当日不在の社員の机上にも置かれていた。どちらにせよ、その黒い箱と赤いリボンは男性だけでなく、事務所全体を明るく活気ある雰囲気にしてくれた。
「女性8名からです。」
と手渡してくれた2人には「ありがとう」と直接伝えることができたが、そのほか6名にもお礼を言いたい。とはいえ、それほど親しいわけでもないのに、既婚者も含まれているのに、義理チョコなのに。
わざわざ違う部屋へ訪ねていってお礼を言うのもなんだかな・・・。むしろ気づかない振りでスルーか・・・。いやいやそれはない。やっぱり顔を合わせた時にお礼を言おう。
結局翌日には全員にお礼を伝えることができた。そのお礼を伝えた時の女性陣の反応が様々だった。
●「はい」とにっこり笑顔を返してくれる方
●「甘いもの苦手と聞いていましたが」とココロ遣いをくれた方
●「お返し待ってます」と面白く返してくれた方
●「今年人気のチョコなんです」と情報を伝えてくれた方。
なかには何のお礼を言われてるかわからない方もいたwww
どちらにせよ、いくつになってもこういったやり取りはココロを豊かにしてくれる。嬉しいのに少々恥ずかしい気持ちになったり。はい、とても嬉しいのです。
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義理チョコなんて煩わしい
という友人がいる。
「もういいよ、チョコなんて。配りたい人だけが配ればいいのに。「みんなでお金集めて」なんて言われると断れないじゃない。大金はたくわけじゃないから全然いーんだけどさ。」
しかも友人いわく
「「みんなでお金集めて」とか言い出す奴に限って自分だけ部長クラスに特別に準備してたりすんのよ。」
え、抜け駆けですか。
「今回そいつ、言い出したくせに、金集めと買い物後輩にやらせて、さも自分が全部やりましたみたいな口ぶりで配ってたんだよね。」
えー・・・
「別にそんな若くもないし見た目も全然たいしたことないのにさ、いつまでどんだけ可愛がられたいんだって感じ。見ててイタイんだよ。」
と、お怒りであった。
そしてその女性は例に漏れず、社長と人事部長とナントカ役員にだけ手作りの何かをこっそり渡していたらしい。
その若くもない見た目も全然大したことのない女性は、普段から男性からのウケはよく、女性からはたいそう嫌われているらしい。
まぁそうでしょう。この若くもない見た目も全然大したことのない女性の意識は男性陣に向けられているのだから、女性からどう思われようと全く関係ないことなのだろう。
>>
目の前に10人がいたとして、あなたは10人全員を好きになれますか?その10人全員があなたを好きになると思いますか?自分が無理をしてまで好かれる必要はありません。「ありのまま嫌われてもいい」と思えたら、ココロ豊かに生きられます。<<
この若くもない見た目も全然大したことのない女性が、男性陣から好かれようと無理をしているかどうかは判断しかねるが、この女性は、今回のテーマをしっかり全うしている方ということになる。当の本人がそれでココロ豊かに生きられるなら、テーマを提供した甲斐があると言うものだwww。
今回自分がホッとしたのは、お怒りの友人が
「来年のバレンタインの時にそんな話になったら断るわ」
と、義理チョコ集金に賛同しないと宣言したこと。
「ケチ」「協調性がない」など言われようが、「めんどくさい奴」と思われようが、「自分が無理をして同性異性に好かれようと思いません、嫌われてもいいもんね」と、友人自身の考えを全うするという発言に安心したのだ。無理して大勢から好かれようとするより、ずっといいと思う。
個人的にバレンタイン義理チョコ制度は大賛成。お菓子会社でなくとも大々的に宣伝し、世間の人々のココロを豊かにしてほしいと思う。
毎年ココロ豊かにしてくれるバレンタイン、少し季節外れでしたが、来年も楽しみに待っています。
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