《ココロにもないことを言うのはダメと言う人もいるけれど、そんなことはありません。先に言葉にして発してみると、それがあなたの行動となって表れてきます。先に言葉に出してみよう。ココロはあとからついてくる。》
面接を受ける時、
自分を盛ってアピールするという事は、よくあることだ。
面接官は、履歴書から学歴や職歴を確認し、その人の過去の実績や業務を把握する。シンプルで見やすいものからアピールしたくて注記の多すぎるもの、必要事項が抜けているもの、書かれた文字が上手ではないけど丁寧に書かれているもの。
履歴書からその人となりを想像して面接当日に望む。面接をする側だってもちろん真剣だ。
面接する側も、
ある程度マニュアルに沿った質問をしているのだけれど、気になったところや聞いてみたいことがあれば、マニュアルにない質問をして、その人の本質を見ようとする。
時々、突拍子もない質問をすると、「え?」という顔をして目をキョロキョロさせたり、「うーん」と言って首をかしげたり、ほんの一瞬でもその人の本質が見えたりする。
もちろんこれは、その人を困らせようとしているのではない。困った質問にどういう対応するか、柔軟に対応できるか、などと考えながら質問している。
答えづらい質問に爽やかに対応する人もいれば、「そんな事聞くなよ」といった表情で濁す人もいる。
こんな質問をした時は、答える内容よりも、その人のしぐさや態度の方をよく見ている。
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ココロの片隅に置いておいてほしいこと。
少なくともここの会社の採用試験では、15~20分程度行われる面接の時間だけが勝負の時間ではないということ。
採用試験のため、会社1Fロビーで10時から30分間受付をしていると、時間に余裕をもってこられる方、ギリギリにこられる方、自動ドアの向こうでコートを脱ぎ、それを抱えて入ってくる方など様々だ。受付で挨拶し、用件と名前を伝えてスマートに確認書類を出す人もいれば、慌てて書類を取り出し、使用済みのマスクやゴミまで溢れ出させる人もいる。身なりや髪型なども、人によって本当に様々だ。
「受付での態度が横柄だった」
⏩受験者の立場で横柄な態度をとるなら、
コミュニケーション能力が低いのでは?
「受験票に飲み物こぼした痕があった」
⏩落ち着きのない話し方が気になっていたけれど
注意力に欠けるかもしれないな。
「遅刻してきた」
⏩採用しようか迷ったけど遅刻はダメ。論外。
短い時間しかない面接で、採用する人の選択に悩んだ場合、他の係の意見や、事前に受けた電話対応の様子などを聞いてみたりもする。面接官によっては上記にあるように、あえて受付場所で対応することだってあるのだ。
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それらの様子を目の当たりにしたからと言って、どれが正しいとか間違っているとか、そういう問題ばかりではないのだが、自分を盛ってよく見せることができる面接時間と違って、日常の振るまいから人となりを判断できることは多い。言い方は微妙だが、育ちの良し悪しが出るということかもしれない。
今日僕は、面接をする側だった。
さすがにココロにもないことを言うような人はいなかったけれど、自分の言っていることに「自信がないんだな」と思うような人はいた。
会社の募集を見て願書を提出し、働こうと思って試験を受けに来た人たちばかりなのだから、すでに言葉にして行動に表している。もっと自信持てばいいのに。なんて、少し偉そうに思ってしまった。
《先に言葉にして発してみると、それがあなたの行動となって表れてきます。先に言葉に出してみよう。ココロはあとからついてくる。》
豊かなココロで。