《ドラマ思考とは。》
ドラマ思考では人間関係を次のように定義します。
人生がドラマだとしたら、日常という舞台で出会う人は皆、ドラマを一緒に創る共演者です。盛り上がるドラマには、必ず悪役や意地悪なキャラクターが設定されています。大好きな人や応援してくれる人に加えて、苦手な人も嫌いな人も、みんな人生をドラマティックに演出してくれる大切な共演者なのです。
例えば僕が家庭持ちのサラリーマンで、
子供を育てる親だとすると、配偶者のいる自分、サラリーマンの自分、子を育てる親としての自分という立場がある。
僕の人生ストーリーで常に僕が主人公だとすると、
家庭、会社と親の立場で色々なドラマが展開されるだろう。できれば家庭ではいい夫または妻を演じたいし、会社ではデキる社員を演じたい。子供も大切に育てたいし、みんなと幸せな人生を歩みたい。
とはいえ、人生山あり谷あり、実際色々なことが起こるものだ。
例えば会社で何か大きなプロジェクトが持ち上がり、
チーム一丸となって目標達成しようという現実が発生したとする。
僕はチームの一員でチームリーダーが嫌な奴だったとしたら、そのリーダーは嫌な役を与えられた共演者だと思えばいいし、納期が間に合わないというトラブルが発生した場合、仲間の１人が発注ミスをした、という現実を、そういうシナリオだったと思えばいい。意地悪なチームリーダーがいたりトラブルが発生すると、現実的には最悪な状態になるけれど、これがドラマのシナリオだったと考えればストーリー的には盛り上がる。さらに、協力しあった仲間同士で恋愛感情が芽生えるたりすると華やかになる。こういった障害を乗り越えながら、現実のプロジェクトの目標が達成してもしてなくても、それはそういうストーリーだったと思えばいい。
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仕事を終え、遅い時間に帰宅し、
子供に会えない日々が続いたとしたら、こちらもドラマ思考で考えてみる。忙しくて家庭で過ごす時間が減り、夫婦間のすれ違いも増えてしまった。子供と顔を会わせる時間も減り、疲れと寂しさでストレスも溜まっている。おそらくプロジェクトが終了したら、家族と過ごす時間が増え、ぎくしゃくしていた関係が解消されることになるだろう。この忙しい状況は、この先家族の大切さを認識するためのストーリーの最中だと思えばいい。
さらに、忙しくして疲れている時、
何もやる気が起きずにボーッとしている時、なんとなく違和感を感じて居心地が悪い時、置かれた自分の状況をドラマ思考で考えてみる。
その居心地の悪い状況は、自分の人生に彩りを添えるために与えられたストーリーの最中なのだ、と捉えてみると視野が広くなり、物事を客観的に見れるようになる。｢主人公って結構大変なんだな｣とクスッと笑える余裕さえ出てくるだろう。
新年度、環境が変わった人は大勢いる。
小中校に入学、予備校や大学などに入学、進級、新卒で初就職、転職や会社設立など。年度に合わせて結婚や離婚をしたり、環境に合わせて引越した人もいるかもしれない。
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あなたは今、その新しい環境で
どのように過ごしているだろうか？
馴染んで楽しく過ごせているか、まだ慣れずにモヤモヤして休み明けが憂鬱か、人それぞれ思うことがあるだろう。
楽しむのもモヤモヤしているのも、次のステップに進むためのストーリーだと考えてみよう。あなたを楽しませてくれるあの人もあなたに嫌みを言ってくるあの人も、あなたの人生ストーリーの共演者だと思えばココロが軽くなる。たいていのドラマはハッピーエンドになるものだから、今、嫌なことに直面していてもそんなに思い詰めることはない。
｢トラブルなんてごめんだ。人生に彩りなんていらないよ｣なんて卑屈になることもあるけれど、そんな時こそ人生をドラマ思考で考えてみよう。
日常という舞台で出会う人は皆、ドラマを一緒に創る共演者です。盛り上がるドラマには、必ず悪役や意地悪なキャラクターが設定されています。大好きな人や応援してくれる人に加えて、苦手な人も嫌いな人も、みんな人生をドラマティックに演出してくれる大切な共演者なのです。
こんなふうに人間関係をドラマ思考で捉えてみると、なんとなく余裕をもって過ごせると思う。
とりあえず、ココロ豊かにやってみよう。
