《やるべき事は「やりたいこと」「簡単なこと」から始める方がいい。やりたくない事を無理してやっても能率が上がらない。「やりたいこと」「簡単なこと」から始めていけば、なんだか勢いづいていく。すると、嫌なこともいつしかこなしているもの。あまりやる気の出ないとき、そうしてみるといい。》
大人になった今、学業にいそしもうと思えば好きな事を選択し、それだけを学ぶ事ができる。
大学は別として、高校もある程度科目を選択できる部分があるにせよ、学ぶ範囲は広く、興味のない科目も含めても学ぶ必要がある。
個人が何に興味を持ち、何が得意で何をしていきたいか、人生の選択肢を広げるために、各教科の基礎を学び、能力を高め、人の基礎、考え方の基礎を学んでいく。
それが学生の性分だ。
私は、文系を選択していたので、高校2年から数学、物理や化学を学んでいない。
「車の制動距離の計算」
「積載している荷物同士が影響しあう力」
などについて、数学物理を有効活用し、世間の安全の根拠を求める理数系の方々には本当に頭が下がる。物理が安全管理規則の根拠となっている。社会生活においてとても大切なことだ。
様々を学ぶ学生たちの生活は
朝8時30分頃登校し、1日7時間授業を受ける。
授業後、2~3時間ほど部活動して帰宅すると、すでに午後8時頃になる。食事や入浴を済ますと午後9時になるだろうか。部活動の強豪校であれば、もう少し部活の時間は長いだろうし、部活に所属していないくても、塾やアルバイトなどに時間を充てている学生も多いと思う。
学生の本業は勉強することだが、部活、仲間同士の遊びやデート、流行りのドラマやお笑い番組も見たい。目白押しの毎日なのに、さらに自宅で自学研鑽をやるとなると、学生もなかなか忙しい毎日を送っているな、と思う。
彼らは、広範囲の科目を同日同時にこなしていく
「マルチタスクの天才」
である。
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自分が高校1年生の時、すべてが共通科目だったので数学や化学も学んだのだが、理数系にはまるで興味がないため、成績は一向に伸びなかった。ただただ1つしかない答えを求める時間がとても苦痛に感じていた。
当時の数学の先生は、学習に入る前に
「まずスラスラ解ける簡単な計算から始めなさい」
と言っていた。
化学の先生は
「化学記号を書き留めることから始めたら?」
と言っていた。
担任の先生は
「朝の学活には読書をしなさい」
と言っていた。
いきなりドカンと難しい問題に取りかかるのではなく、簡単な問題若しくは簡単な作業から始めて、学ぶためのエンジンを暖めなさい、頭を切り替えていけば、勢いがついていくから、と、先生たちは私達に学習のやり方を指南してくれた。
簡単な作業を5分ほどこなして学習を開始し、20分程経過したところで「集中力がMAX」になる。
高校生くらいであればそこから1時間~1時間半は集中して勉強ができるそうだ。
20~30分経過したといって休憩し、携帯に気を取られるのはもったいない。
せっかく「やりたいこと」「簡単なこと」から始めて集中力を上げたのに、ここで気を抜いては非常にもったいないのだ。
集中力と勉強法については、諸説様々あるし、個人差もあるだろうから、自分にとって1番合っているものを実践していけばいいだろう。
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自分の身の周りには「やらなければいけないこと」が沢山ある。何を優先するかどうかはその時考えればいい。やらなくても済むならいっそやめてしまえばいい。
そうは言っても勉強が本業の学生は、勉強することを簡単に「止めることが出来ない」。
勉強嫌いな子に、「勉強しろ」というのは、なかなか厳しい一言だ。
勉強していい高校、いい大学に入っていい所に就職をしてほしい。親の願いはそういうもの。親の願い通りに独立していく子供たちはどれくらいいるのだろう。中学で家を出る子もいれば、有名大学卒業して一流企業に就職したものの、半年ほどで退職して50歳過ぎても親の世話になっている人もいる。
勉強したからといっていい人生を送れるとも限らないし、勉強しなかったからといって悲惨な人生をおくることもない。何とも言えない。
大人はどうか、子供に向かって
「勉強しなさい」
と言わないで欲しい。
やるべき事をマルチタスクでこなす学生達は頑張っている。
学生諸君、毎日お疲れ様。
親を含めた大人の皆さん、学生を豊かなココロで見守って下さい。
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