《正しいという自分の信念からなかなか外れることができません。正しいものと間違っているものの間に境界線を引いています。その境界線は、自分のエゴが作り出した幻想です。》
正しいとは何か、間違っているとは何か。
人を殺してはいけない、交通ルールを守らなければならない、こういった考えは正しい。法律や規則を破ってしまえばそれは間違っていると言える。
ただし、世の中には白黒はっきりしない部分はとても多い。裁判の審判も、その一条で解決することなどほぼない。民法やその事件に関する法に基づき、多くの判例に照らし合わせて判断する。正しいものと間違っているものの間に境界線を引くことは、とても難しい。
普段の生活やコミュニケーションになると、白黒がなんなのか、そもそも正しいとか間違っているという見解は必要なのかどうかも分からなくなってくる。
①自分より、相手を優先すること
自分より相手を優先することを正しいと思っても、「あなたのことを優先してスケジュールを立てているのだから、あなたも私のことを優先して」と相手に押し付けることはできない。その相手は自分を優先することが正しいと考えているかもしれない。
②仕事より、家庭を優先すること
仕事より家庭を優先することは、家庭円満のために正しいことかもしれないし、仕事を優先することは、生活の収入を得るために正しいことかもしれない。
人の考えや行動は、それが正しいという自分の信念が基準となっている。
他人に「普通はこうだ」「こんな考えはあり得ない」と、同意を求めるものは、まさに自分のエゴが作り出した幻想である。その幻想か正しいか間違っているという基準はその人のものであって、他人に強要するものではない。
正しいという自分の信念を他人に押し付けようとして
思い通りに行動してくれないと怒りが生まれる。自分と他の人は違うのに、正しいという自分の信念から外れることができない上に、それを他の人に押し付け、思い通りにならないと言って怒りだすのだ。
《正しいという自分の信念からなかなか外れることができません。正しいものと間違っているものの間に境界線を引いています。その境界線は、自分のエゴが作り出した幻想です。》
僕の思う正しいものと間違っているものの境界線は
きっと、あなたとは違う。僕のエゴが作り出した幻想だから。それを正しいと同意を求めてあなたに押し付けたら、あなたは気分を害して怒りの感情が出てくるだろう。また、正しさを理解して行動してくれないと感じた僕も、怒りの感情が出てくるかもしれない。
正しいという自分の信念を外したり、他の人に押し付けることなく自分のものだけとココロに留めることができるなら、もっと穏やかに、ココロ豊かでいられるだろう。
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