《「うさぎ」と「かめ」》
「うさぎ」が負けた本当の理由は何か?
それは、「うさぎ」が「かめ」を見てしまったこと。
のろまな「かめ」を見て「手を抜いても大丈夫」と思ってしまったことが、負けた本当の理由だ。
では、なぜ「かめ」が勝ったのか?
それは、自分よりずっと早く進む「うさぎ」を見ずに、自分のゴールだけを見続けていたから。
人は、自分以上の経験値を持つ人を見て「自分には無理だ」と劣等感を持ち、不快な感情のまま「負け」の現象を作ったりする。
ある人は、自分以下の経験値の人に目を向けて優越感に浸り、「これくらい出来れば十分だ」とそれ以上努力することをやめてしまう。
本当の勝利者となれる人は、
常に自分のペースを保ち、ゴールに向かって歩み続けている人である。
成功は、結果を早く出せる人が成すとは限らないし、強い人が成すとも限らない。
人間ひとりひとりに優劣はない。
人それぞれの経験によって、精神やココロの成長度合いに段階はあるけれど、優劣は存在しないのだから他者と比べることに意味はない。
だから、自分より早く進む「うさぎ」を見て焦ったり、自分より遅く歩む「かめ」を見てサボったり、自分以外の状況に振り回されることなく、自分のゴールに向かって、ただ歩み続ければいい。
我が子が1歳を過ぎて歩かないとき、
7か月で歩き出したよその子と比べて焦っていませんか?
反抗期の我が子とどう接していいかわからず悩んでいるとき、反抗期を過ぎた、または反抗期のないよその子と比べて落ち込んでいませんか?
我が子が進学した学校と、よその子が進学した学校をココロのどこかで比べたりしていると、その卑屈な気持ちが態度に出てしまうかもしれない。
我が子が成長し、やがて自分の力で一歩を踏み出したときに、
ココロから祝福できる親でいよう。
我が子が日々の暮らしの中で挫けそうになったとき、親の笑顔を思い出してもらえる親でいよう。
我が子が壁にぶつかったとき、その壁を崩したり取り除くのではなく、壁の向こう側から暖かいエールを送り続ける親でいよう。
親とは太陽であり、風であり、土であるのだから。
豊かなココロで見守ろう。
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