《問題は誰にでも起きてほしくない。問題が起きてしまったらその問題を少し変えてみる。レモンに砂糖を入れたら美味しいレモネードになるように、問題の捉え方も変えてみる。望まない問題は考え方によってチャンスになるのだ。》
環境の変化はストレスを生む。
そのストレスの元となるものは、親しい人との関わり、職に関する変化、金銭問題のほか自身の健康問題に大別されるといっていい。結婚や出産、自身の昇進昇格という一見プラスと思われる要因もストレスとなるが、ストレスを感じる割合としては、身近な人の死や別れ、仕事上のミスというようなマイナス要因の方が圧倒的に高い。
問題が起きてしまったら、
人に相談したり気分転換しながら、自分のココロと向き合って解決していく。問題が物理的に解決したとしても、自分のココロが納得しないこともある。審判や裁判で有利な結果に終わったとしても失ったものが大きければ、その有利な結果を手放しで喜ぶことはできない、ということもある。
そんな時は、
解決したかのように見えて、自分のココロが納得していない。「よし、前向きにやっていこう」という気持ちもあるけれど、ココロがスッキリしない。
僕はそういう経験をすると、いつまでもずるずる引きずってしまう性格だ。
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人は、起きてしまった問題を
美化したり笑い話にすることは出来ても、綺麗さっぱり記憶から失くすことは出来ないと思う。だから僕は、僕に起きた望まない問題を忘れたいと思わないことにした。無理に忘れようと思うこと自体がストレスとなってしまう。その問題と正面から向き合って、それを解決しないと終わらないという意見もあるけれど、ずるずる引きずっている段階で、それと正面から向き合うなんてなかなか難しい。だから、それを誰かと話をして掘り下げることもしないし、その段階で美化も笑い話にもしない。
本社には職員の悩み相談を受ける「相談員」
と呼ばれる人が各所に配置されており、取りまとめ役が50代男性と40代女性の2名となっている。人の相談を受けるのだから人選には気を使うが、「既婚者子あり」という暗黙の了解らしい条件も付加されている。結婚をして家庭を持ち、子供を育て、家族を養うために仕事も一生懸命やっています、という世間一般が認めるであろう人材こそが、相談員にふさわしいという見解からだろう。
なぜだ?
ストレスは結婚や自身の昇進昇格のようなプラス要因よりも、身近な人の死や別れ、仕事上のミスというようなマイナス要因の割合の方が圧倒的に高いのに、相談員を指定しようとする時、それを経験している人を避けようとする。
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離婚経験者は家庭の問題に向き合ってきた経緯があるし、子を持たない人は不妊やその他の理由に向き合っていたかもしれない。独身者は親の介護などの理由があったのかもしれないなどと考えると、人それぞれ経験していることが違う。むしろ望まない問題を経験してきた人こそ、相談員としてふさわしいのではないか。そもそも、自信満々に「苦労はしてきたけど我々も頑張ってきたのだから君もできるよ」的な人に、自分の重いココロに共感できるだろうか?と思ってしまう。
「相談員」を人選する時、
暗黙の了解で「既婚者子あり」「苦労を乗り越えて頑張ってきた結果今に至ります」的な人を配置しようとするから僕にこんな考えが浮かぶのだ。きれいに問題を解決しよう、もしくはしているフリをしようと、会社や会社の役員が体裁を気にしすぎるから個々の問題の解決につながらないのだ。
問題が起きて悩んだり、悩んでいるうちに問題が起きてしまったら、どうしたらいいのだろう?
問題は誰にでも起きてほしくない。問題が起きてしまったらその問題を少し変えてみる。レモンに砂糖を入れたら美味しいレモネードになるように、問題の捉え方も変えてみる。望まない問題は考え方によってチャンスになるのだ。
あなたは今、問題を抱えていますか?
すぐに解決できそうにないと思えば、気が重くなることでしょう。
しかし、今抱えている望まない問題も、あなたの経験値を上げるためのチャンスです。
めでたく問題解決をしたあとも、忘れられずに引きずってしまうこともあるかもしれません。
そうなった時は無理に忘れようとせず、ココロの中に留めておけばいい。
望まない問題を経験した人は、次に起こるかもしれない問題をレモネードにしてくれる経験値を持つ。自分自身に、他人に対しても。
ココロ豊かに。
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