《最も身近な人を幸せにすることは、最も難しいことであり、それ故に最も価値のあることである。》
献血する人が減る冬の時期は、
GW、お盆と並び、年末年始あわせて血液を確保するのが大変らしい。
また、コロナウィルスに加え、毎年冬季に流行するインフルエンザの影響による献血者の減少も予想され、引き続き十分な血液を確保するのが難しくなっている。
コロナウィルスの感染が6日連続100人を越えている札幌では、献血車の出動も中止されるなど、当初計画していた約1,000人分の必要血液量の確保ができていないそうだ。
自分は先日、献血バスで献血をした。
バスの中でソーシャルディスタンスを保つのが難しい分、人との接触を遮断するためのビニールシートが貼りめぐらされ、窓は開放、至るところに消毒液が置かれ、スタッフの1人は献血者が入れ替わる度に椅子を消毒し、献血する側の感染防止に対する取り組みが徹底、工夫され、普段より手間のかかる作業を手際よくやっていた。
コロナ渦中において、今は各地域にある献血ルームに足を運ぶ人もいない。献血バスの巡回に関しても、感染者が出てバスの巡回を断ざるを得ない企業もあり、在宅勤務や学生のリモート授業も相まって、人々はますます献血から遠ざかり、医療に必要な血液量が確保しずらい状況になっている。
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◆定期的な献血をすること。
1度献血をすると、次回まで最大16週間あけるよう基準が定められているが、血液は21日間しか保管できず、期間が過ぎれば廃棄されるため、定期的な献血が必要となる。
さらに、血液の機能を完全に代替できる人工血液は存在しないため、医療において輸血は欠かすことができない。献血によって血液を確保し続けなければ、現代医療は成り立たないことになる。
◆献血者数が減少していること。
全国で2001年に約570万人だったのが、2011年には45万人減り、約525万人となった。日本の少子化問題もあり、特に16~29歳の若い世代の献血者が減少しているそう。
◆最近知ったこと。
献血の際にもらうチラシの中に「献血の同意説明書」
http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/pdf/douisetumeishiyo_Vol3.pdf
というのがある。「血液の有効利用について」
http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/pdf/douisetumeishiyo_Vol3_omote.pdf
と、その裏
http://www.jrc.or.jp/activity/blood/news/pdf/douisetumeishiyo_Vol3_ura.pdf
には、研究課題の用途に関する記述があった。
・血液中の○○細胞の仕組みを解明する
・ヘパトカインを標的とした~
・○○の変異体検出~
などのほか、
・血液ポンプによる赤血球の壊れやすさを計測する
・ドローンで血液を運ぶ研究
・大量出血した場合の止血機能の研究
など、完全にその筋の人達しか手掛けられないマニアックな研究課題が53項目に渡って記載されていた。今、まさに輸血を必要としている患者だけでなく、未知の医療に対する研究材料としても血液は必要なんだと、自分は14回目の献血で初めて知った。
献血中、スタッフの方から渡された「献血当日の注意事項」のほか、難しいことが書かれた多くのプリントを真剣に読んでいたら、献血バスから退出する際、
「これをしっかり読んでくれる方、なかなかいないんです。見てくれてありがとうございます。またお願いします。」
と声をかけられた。確かに契約書の「重要事項」みたいな部分だから、興味がなければほぼ読まない。でも是非、このブログでここまで読んでくれた方には、献血に行って、渡されるそれらのチラシに目を通してほしい。きっと、もっと献血の必要性がわかると思う。
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《最も身近な人を幸せにすることは、最も難しいことであり、それ故に最も価値のあることである。》
献血した血液が誰を助けることになるのか、
提供した自分の血液がどの研究課題に貢献できるかはわからないけれど、身近な人を幸せにするのと同じくらい価値のあることだと思う。
そして、献血をするには年齢、健康状態など一定の基準が定められており、誰でもできるわけではない。
献血ができる健康な体を維持するために、日頃から体を労る生活習慣も必要になるだろう。
「他人なんてどうでもいいぜ」と卑屈な気持ちを維持しつつ、「誰かの役に立てたらいいな」と献血をするという、僕のおかしな矛盾www
次回の献血まで「豊かなココロで健康な毎日を送ろう」と決意する自分であった。
日本の血液型の分布は、世界の比率とほぼ同じ、A型が38.2%、O型30.5%、B型21.9%、AB型9.4%だそうです。比率が多い分、A型とO型は常に不足しているとのことなので、多くの人が献血に足を運ぶことを祈っています。
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