《大学に入ろうとすると受験という壁が現れるように、夢や目標を持つと目の前に必ず壁が現れる。その壁は、自分が進みたい人生に必要だからこそ現れるもの。壁に全力でぶつかり、越えていくのと比例して、自分という人間の魅力は高まっていく。》
大学受験というと、
目指す大学名を壁に貼り、「必勝」と書かれたはちまきを額に結び、汗をかきながら学習机に向かってペンを握りしめる受験生を描いた風刺画が目に浮かぶ。受験生は全ての時間を学習に費やし、食事、睡眠や風呂の時間さえ惜しいと机に向かう。そんな子の体調面を気遣って消化のいい食事や静かな環境を提供し、黙って見守る保護者。これからやってくるX'masや年末年始も関係なく、学習に励むのだろう。
まさに今、志望校合格を目標に掲げ、受験という壁に立ち向かっている受験生たちは、残り1ヶ月をどんな思いで過ごしているのだろうか。
先日、ある予備校で講師をされている方と話す機会があった。塾や予備校に通っていても、学習に集中出来ない生徒も多くいるとのこと。自分の学習意欲が保てなかったり、同級生と自分の成績を比べて卑屈になったり、親など近い人たちからの圧力など、学習に集中できなくなる理由はたくさんあるそうだ。
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大学は義務教育ではない。
自分の意志で大学受験するのだから、何かやりたいことがあるのだろう。自分の進みたい人生に必要だから大学受験という壁にぶつかっているのだと思う。
自分の意志ではなく、大学進学が親の意向だったり、稼業を継ぐため、などの場合でも、本人がそれを受け入れた時点で目標が発生し、新たな壁が現れるのだと思う。とはいえ、学習に集中できなくなるのは圧倒的に後者のタイプだそう。
予備校の講師をされている方は、
生活態度の乱れがモチベーションの降下に繋がる上に、成績UPの阻害要因にもなる、以下2点の壁を毎日毎日乗り越えることによって学習意欲が高まり、合格に近づけると言われていた。
◆規則正しい生活を送り、試験当日に合わせたサイクルを定着させる。
⇒ 大学受験に関わらず、社会に出ても必要な事。
◆塾や予備校に来て学習すること。
(塾や予備校に通っている生徒に対して。)
⇒ 部活動を引退した3年生や予備校生には時間がある。だらけてしまう生徒は多い。積極的に学校や塾に通って自習室を利用し、同じ環境の仲間たちと集中して学習する習慣を定着させる。
どうだろうか?
この2つが毎日乗り越える壁だとしても、それほど大きな壁ではないと思う。毎日その壁を倒すことはたやすい事のような気もするが、どうだろう。
しかも受験生の場合、周りにはサポーターがいる。同級生や同じ目標をもつ仲間、学校、塾や予備校の先生たち、生活環境を整えてくれる家族。
予備校は、X'masも年末年始も自習室を開放しているそうだ。
年末年始の特番を見ながらこたつでミカンを食べ、朝から酒を飲んでぐーたらしている所、スーツで出勤、塾生たちのサポートをしてくれる施設と先生達がいる。
全力で壁にぶつかろうとする時、あなた1人ではない。
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今年は春からコロナの影響で例年とはまったく違う1年となっている。学校も会社も、それを支える生活もすべて、4年に1回開催されるオリンピックでさえも影響を受けた。
このような状況で、人々は夢や目標を達成するために現れる壁をどうやって乗り越えたらいいか、乗り越えられるのか、今までと同じやり方でいいのだろうかと、たくさん悩みながらやってきていると思う。
大きな壁が現れても、それを乗り越えるために人は努力する。
壁から逃げようとしてもおそらく逃げられない。自分のココロの中で消化しきれない闇となって残ってしまう。壁を倒せるか倒せないかではなく、その壁に全力で立ち向かえるかどうか、それが大切なことだと思う。
大学に入ろうとすると受験という壁が現れるように、夢や目標を持つと目の前に必ず壁が現れる。その壁は、自分が進みたい人生に必要だからこそ現れるもの。壁に全力でぶつかり、越えていくのと比例して、自分という人間の魅力は高まっていく。
もちろん掲げた目標を叶えることが最大最良の結果になるだろうが、人生成功だけが全てではない。むしろ失敗してくじける事の方が多い。8~9割失敗だ。その分、壁に全力でぶつかり、越えていくことで人としての魅力が高まっていく。乗り越えるために最後のペンをとるのはあなただけれど、そこに行き着くまでに多くの人のサポートがあることも覚えておいてほしい。