《「頑張れ」なんて言わないで。言われなくても頑張ってる。これ以上どう頑張ればいいの?そう思っていた。でも気づいた。みんなは「頑張れ」としか言えない。力になりたい、でも替わってあげられない、どうしようもない、声援を贈ることしかできない。みんなの「頑張れ」という言葉には「必死に頑張るあなたを応援したい、力になりたい、見守っているよ」という熱い思いが込められているんだ。》
「頑張ってね」
「頑張る君が好きだ」
「あなたらしく頑張っている姿は素敵」
「頑張る姿はあなたそのもの」
どれもやる気の出そうなワクワクする言葉だが、もうすでに限界まで頑張っている人がこの言葉を受けとると、なかなかキツイ一言と思う場合もある。
やる気に満ち溢れて始めたことなのに、なんとなくうまくいかなくなって頑張れない時、明らかに負けた時、頑張っても何も変わらないと感じる時、そもそもやる気ってなんだよ、という時。
こんな時に「頑張れ」なんて言われても、ココロに響くのは卑屈な気持ちだけだ。
「頑張れ」なんて言わないで。言われなくても頑張ってる。これ以上どう頑張ればいいの?
でも、
「頑張れ」と言う人はたぶんそれしか言えない。
応援したい気持ちを「頑張れ」と表現するしかないのだ。あなたの先生、師匠や上司なら具体的な解決の方向を示してくれるかもしれないが、示してくれたとしても実行するのはあなた自身。先生や師匠のような立場にない人は「頑張れ」としか言えないことをわかってほしい。どうにかして力になりたい。でも、あなたの代わりに頑張ることも、あなたの代わりに食事をとることも、あなたの代わりに練習することもできない。どうしようもない、だからといって放っておくこともできない。もどかしい、だけど見守ることしかできない、あなたの頑張る姿を見て、ただただ「頑張れ」しか言えないのだ。
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「頑張れ」なんて言わないで。
こういうあなたの気持ちを察して「頑張れ」と言ったことに後悔しているかもしれない。もしかしたら、あなたに諭されるまで、その思い詰めた気持ちに気づいていなかったかもしれない。
どうかあなたもわかってほしい。
みんなの「頑張れ」という言葉には、「必死に頑張るあなたを応援したい、力になりたい、見守っているよ」という熱い思いが込められていることを。
頑張っているあなたに「肩の力を抜いて」「頑張らなくてもいいよ」なんてことも軽々しく言えない。思う存分やってほしい、その気持ちが「頑張れ」という言葉になっている。