《不安を感じたら、楽しいことで忙しくなりなさい。暇を作らないこと。》
自分にはあまり趣味がない。
これが食べたいあれが食べたい、どこそこに行ってみたいというのもない。テレビやラジオで地元の〇〇〇、少し足をのばせば□□□という場所がある、などと紹介されてもいまいちピンと来ない。趣味がどうとか言う以前の問題だ。
若い頃はもっと欲深い人間だったのに、ここ数年ずっとそんな感じで過ごしている。
行く機会があるなら行く、食べる機会があるなら食べる、という程度。
面白味のない奴だと自分でも思うが、それでも特に問題なく健康に過ごしているのだから、まぁ問題ないだろうと思っている。
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現在勤務している場所の近くに保育園がある。
天気のいい日、子供たちは先生と一緒に付近を散歩しているのだが、商業ビルの合間にある歩道や公園を通過するため、子供たちと先生の声が反響する。
子供7~8人に対して先生3人程度。大した人数ではないのだが、天気のいい午前、一定の時間になると、付近はわーわーキャーキャーと賑やかになる。
子供が乗っているカートを押す先生が1人。両手を使える先生が2人。普通の歩道を歩いている時はわりときちんと整列して歩くのだが、公園のスロープに近づくにつれて列を乱す者が出てくる。手を離して先に行こうとする者、まだしっかり歩けないのに走り出す様子を見て先生の1人が追いかける。
しかし今、手を離された子も転びそうなほど歩くのがおぼつかない様子。自分が見ていてもたぶん転ぶと予想できる。先に行こうとする者を追いかけようとする先生も、それを察知してどちらを優先すべきか一瞬ためらったものの、先に行こうとする者が道路に出てしまう可能性があるのでそちらを追った。間もなく捕獲。手を離された子はやっぱり転んだ。そして泣く。
残りのもう1人の先生は、カートを押している先生の3m後方で、木の枝を振り回している子の木の枝を回収し、列の最後尾の安全を守っていた。
のどかだ。
非常にのどかだ。
今の自分と全く縁のない世界。
キリッとした上司の声、パソコン、コピー機や電話などの機械音が鳴る事務所。ここで過ごす自分から見ると、保育園での様子は別世界である。
先生の1人が先に行こうとする者を追いかけ、今手を離された子も転ぶであろう未来を心配をしつつ、危険を回避するために先に行こうとする者を優先して追って捕獲に成功した時、自分はココロの中で「先生グッジョブ」を叫んだ。手を離された子は転んでしまったが、先生の判断は間違っていなかった。転んで痛くて泣いてしまう子のことを心配するより、歩道から飛び出して危険な目に合う状況を防がなければならない。先生、グッジョブだ。
泣くな、ちょっとコケたくらいで泣くな!
しっかり自分で立ち上がるんだ!!
と、自分はココロの中で、コケた子にエールを送っていた。
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この出来事を目撃してからというもの、
自分のココロに余裕がない時、子供たちの賑やかな声が聞こえると、ココロ穏やかに気持ちを切り換えることができるようになった。
フフっと笑える。
フフっと笑ってココロが穏やかになる。
まるでパブロフの犬だww
不安を感じたら、楽しいことで忙しくなりなさい。暇を作らないこと。
不安や苛立ちを感じたら、自分には縁のないようなことに接してみるといい。
自分に縁のないことだから、「縁のないようなこと」が何なのか見つけ辛いのは確かだが、自分の知らない世界を知ると、自分の狭い世界の不安がちっぽけなことに感じてくることもある。
不安だ、不安だ、と不安なことにとらわれることなく、別なことでココロを埋めることができるのなら、不安や苛立ちから遠ざかることができるだろう。
「別なこと」が「楽しいこと」ならよっぽどいいだろうが、別に楽しいことじゃなくてもいいと思う。
特に趣味もなく、あれが食べたいこれが食べたい、そこに行ってみたい、あれが見たいなど、そんな贅沢な欲求がない自分でも、何気ないありふれた生活のひとコマで、不安を払拭することができるのだから。
保育園の先生、いつもお疲れさまですm(_ _)m
子供たちの豊かなココロと明るい未来、先生たちの幸せを願っています。
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